この記事でわかること

  • 体幹が走りに影響する仕組み — 体がブレない→力のロスが減る→速くなる、の具体的なメカニズム
  • 小学生向け体幹トレーニング3選(プランク・サイドブリッジ・バードドッグ)の正しいやり方・時間・セット数
  • 年齢別の目安と、体幹が強くなった子の走りの変化エピソード

走るとき体がブレる原因の多くは体幹の弱さ。プランク・サイドブリッジ・バードドッグの3種目を1日5分・週3回続けるだけで、走りの安定感が目に見えて変わります。小学生でもできる安全で効果的なメニューを紹介します。

「うちの子、走るとき体がフラフラしてるんです…」

TRIANGLEの体験レッスンで、保護者の方からよく聞く悩みの一つがこれです。腕振りもできている、姿勢も悪くない。でも走り出すと体が左右にブレて、なんだか安定しない。

その原因の多くは体幹の弱さにあります。

体幹トレーニングというと、アスリートがやるハードなイメージがあるかもしれません。でも、小学生でもできる安全で効果的なメニューがあります。しかも、1日たった5分を週3回続けるだけで、走りの安定感が目に見えて変わります

この記事では、体幹と走りの関係を解説したうえで、小学生が家でできる体幹トレーニング3選を具体的にご紹介します。


体幹が走りに影響する仕組み:なぜ体幹が弱いと遅くなるのか

そもそも「体幹」とは?

体幹とは、簡単に言えば胴体の部分。お腹まわり・背中・腰・骨盤を支える筋肉群のことです。具体的には、腹直筋(お腹の前面)、腹斜筋(お腹の横)、脊柱起立筋(背中)、多裂筋(背骨の深層)などが含まれます。

体幹は人間の体の「中心」であり、走る・跳ぶ・投げるなど、あらゆる動きの土台になっています。

体幹が弱いと走りにどう影響するか

走るという動作は、「右足 → 左足 → 右足…」と片足ずつ地面を蹴る動きの連続です。片足で地面を蹴るたびに、体には左右にブレる力がかかります。

体幹が強い子は、この左右のブレを体の中心で吸収し、まっすぐ前に進むことができます。一方、体幹が弱い子は、一歩ごとに体がグラグラ揺れてしまいます。

体幹が弱い → 体がブレる → エネルギーが横方向に逃げる → 前に進む力が減る → 遅くなる

これが、体幹が走りに影響する基本的なメカニズムです。

逆に言えば…

体幹が強くなる → 体がブレない → 力が100%前方向に使われる → 速くなる

走り方のフォームを変えなくても、体幹を鍛えるだけで走りが安定し、タイムが縮まるケースは珍しくありません。フォーム改善と体幹トレーニングを両輪で行うと、効果はさらに大きくなります。

体幹の弱さチェック方法

お子さんの体幹が弱いかどうか、家で簡単にチェックできます。

チェック方法:片足立ちテスト

  1. 目を開けた状態で片足立ち
  2. 両手は腰に当てる
  3. 上げた足は膝を90度に曲げる
  4. この状態で20秒キープできるかを確認

20秒キープできない場合、体幹の安定性が不足している可能性があります。左右両方でチェックしてみてください。

TRIANGLEでは: 体幹トレーニングはレッスンの「ウォーミングアップ」に組み込んでいます。走る前にまず体幹を活性化させることで、その後の走り練習で正しい姿勢を維持しやすくなるからです。「体幹が弱い子ほどフォームが崩れやすい」というのは、280名以上の指導経験から確信を持って言えること。体幹は走りの土台です。


体幹トレーニング3選:正しいやり方と時間・セット数

ここからは、小学生が安全にできる体幹トレーニングを3つご紹介します。どれも家で、マット1枚のスペースがあればできるメニューです。

① プランク(フロントブリッジ)

体幹トレーニングの王道。お腹・背中・腰を同時に鍛えられる万能メニューです。

正しいやり方:

  1. うつ伏せになり、両ひじを肩の真下について体を持ち上げる
  2. つま先と両ひじの4点で体を支える
  3. 頭からかかとまでが一直線になるようにキープ
  4. お尻が上がったり、腰が下がったりしないように注意

キープ時間とセット数:

学年 キープ時間 セット数 休憩
小1〜2年 15〜20秒 2セット 30秒
小3〜4年 20〜30秒 3セット 30秒
小5〜6年 30〜45秒 3セット 30秒
中学生以上 45〜60秒 3セット 30秒

よくある間違い:

  • お尻が上に突き出る — これだとお腹に負荷がかからない。「おへそを引き上げる」ではなく「体を一本の棒にする」意識で
  • 腰が下に落ちる — 腰痛の原因になる。腰が落ちてきたらフォームが崩れている証拠なので、そこでストップ
  • 息を止める — 自然に呼吸を続ける。力むと息を止めがちだが、呼吸を止めると体が固まりやすい

保護者の方のサポート: お子さんの横から見て、頭・背中・お尻・かかとが一直線になっているか確認してあげてください。「もう少しお尻下げて」「いい姿勢だよ!」と声をかけるだけで、フォームが良くなります。

② サイドブリッジ(サイドプランク)

走りの「左右のブレ」を防ぐのに特に効果的なのがこのメニュー。お腹の横の筋肉(腹斜筋)を鍛えます。

正しいやり方:

  1. 横向きに寝て、下側のひじを肩の真下につく
  2. 両足を揃えて(または上の足を前に出して安定させて)体を持ち上げる
  3. 頭から足先まで一直線の姿勢をキープ
  4. 下側のお腹を意識して、腰が落ちないようにする
  5. 左右両方行う

キープ時間とセット数:

学年 キープ時間 セット数 休憩
小1〜2年 10〜15秒 各2セット 20秒
小3〜4年 15〜20秒 各2セット 20秒
小5〜6年 20〜30秒 各3セット 20秒
中学生以上 30〜45秒 各3セット 20秒

よくある間違い:

  • 腰が前後にずれる — 横から見たとき、体が「くの字」に曲がっていないか確認
  • 肩がすくむ — ひじで床を押して、肩を耳から離す意識
  • 左右で時間が違う — 必ず左右同じ時間行う。片方だけ弱いとバランスが崩れる

低学年向けのアレンジ: サイドブリッジが難しい場合は、膝をついた状態で行ってもOKです。「膝つきサイドブリッジ」でも十分に体幹の横を鍛えられます。

③ バードドッグ

体幹の「前後左右すべてのバランス」を同時に鍛えるメニュー。走るときに必要な「左右交互の安定性」を強化します。

正しいやり方:

  1. 四つん這いになる(手は肩の真下、膝は腰の真下)
  2. 右手を前に伸ばしながら、左足を後ろに伸ばす
  3. 伸ばした手と足が床と平行になるようにキープ
  4. 3〜5秒キープしたら元に戻す
  5. 次に左手と右足で同じ動作を行う
  6. 左右交互に繰り返す

回数とセット数:

学年 左右交互 セット数 休憩
小1〜2年 5回ずつ 2セット 30秒
小3〜4年 8回ずつ 2セット 30秒
小5〜6年 10回ずつ 3セット 30秒
中学生以上 12回ずつ 3セット 30秒

よくある間違い:

  • 体が左右に傾く — 手足を伸ばしたときに体がグラつくのは体幹が弱い証拠。最初はグラついてOK、続けるうちに安定する
  • 手足を上げすぎる — 床と平行が目安。高く上げすぎると腰が反って負担がかかる
  • 動きが速すぎる — ゆっくり丁寧に。「伸ばして〜…キープ…戻す」のリズムで

走りとの関係: バードドッグは「右手+左足」「左手+右足」と対角線の動きを練習するメニュー。これは走るときの腕振りと脚の動きと全く同じパターンです。バードドッグが上手にできる子は、走りのときも体幹がぶれにくくなります。

TRIANGLEでは: この3つの体幹トレーニングは、レッスンでも繰り返し取り入れています。特にバードドッグは子どもたちに人気のメニュー。「グラグラしないでキープできた!」という達成感が、ゲーム性をもって楽しめるからです。プランク30秒チャレンジも定番で、「前回より5秒長くできた!」と記録を伸ばしていく子が続出します。体幹トレーニングも「楽しく続ける」工夫がTRIANGLEのこだわりです。


年齢別の取り組みガイド:無理なく続けるために

体幹トレーニングは、お子さんの年齢と体の発達に合わせて取り組むことが大切です。

小学1〜2年生(低学年)

  • 優先順位:楽しさ > 時間 > フォーム
  • 「30秒やろう」ではなく「10秒できたらすごい!」のハードルで
  • フォームが多少崩れてもOK。体幹トレーニングの「習慣」をつくることが最優先
  • 親子で一緒にやるのが最も効果的。「ママ/パパと一緒にプランク対決!」と遊び感覚で
  • 週2〜3回、1回5分以内で十分

小学3〜4年生(中学年)

  • 優先順位:フォーム > 時間 > 回数
  • 正しいフォームを覚えさせる時期。鏡の前で姿勢をチェックする習慣を
  • 「お腹に力が入っている感覚」がわかるようになれば、大きな成長
  • 記録(秒数・回数)をノートにつけると、成長が目に見えてモチベーションが上がる
  • 週3回、1回5〜7分が目安

小学5〜6年生(高学年)

  • 優先順位:フォーム = 時間 = 継続
  • 正しいフォームで、しっかりキープできるようになる時期
  • 3つのメニューを1セットにして「体幹ルーティン」として習慣化
  • 走り練習の前に5分間の体幹トレーニングを入れると、その後の走りの質が上がる
  • 週3〜4回、1回7〜10分が目安

中学生以上

  • 自分で正しいフォームを維持できるレベル
  • 3つの基本メニューに加え、ヒップリフトやマウンテンクライマーなどを追加してもOK
  • 毎日やっても問題ないが、走り練習とのバランスを意識。体幹ばかりやって走り練習がおろそかになっては本末転倒

TRIANGLEでは: クラスごとに体幹トレーニングの強度を変えています。ジュニアクラス(小1〜4)では遊び感覚で短時間、ユースクラス(小5〜6)ではフォームを厳しくチェック、アスリートクラス(中学生以上)では本格的な体幹メニューを組み込んでいます。どのクラスでも共通しているのは「まずは正しいフォームで、無理なくできる時間から始める」こと。体幹トレーニングは焦って負荷を上げても意味がありません。


体幹が変わると走りが変わる:実際の変化エピソード

体幹トレーニングの効果を、実際にTRIANGLEで見てきた変化でお伝えします。

小学3年生・男の子の場合

入会時の50m走は10.0秒。走りのフォーム自体は悪くないのに、走っているときに上半身が左右にブレる癖がありました。コーチが見たところ、原因は体幹の弱さ。レッスンでの体幹トレーニングに加え、家でも毎日プランク20秒 + サイドブリッジ左右15秒 + バードドッグ5回ずつを続けてもらいました。

2ヶ月後。走りを動画で撮ると、明らかに体のブレが減っていました。上半身がまっすぐ安定し、腕振りのエネルギーがしっかり前方向に伝わるようになった。50m走のタイムは9.4秒。フォームの指導と体幹トレーニングの掛け合わせで、0.6秒もの短縮を実現しました。

お父さんの感想:「走り方が"きれいになった"と感じたのは体幹が安定したから?と聞いたら、コーチに"まさにそうです"と言われました。体幹って目に見えない筋肉だけど、走りの見た目がこんなに変わるんだと驚きました。」

体幹トレーニングは、1日5分の積み重ね。派手さはないけれど、確実に走りを変えてくれる地味で強力なトレーニングです。

TRIANGLEでは: 体幹トレーニングの成果は、走りのタイムだけでなく「走りの見た目」にも表れます。保護者の方がお子さんの走りを動画で撮ると「前と全然違う!」と驚かれることがよくあります。体がブレなくなり、腕振りがきれいになり、全体的に「速そうな走り」に変わる。この変化を数字(タイム)と映像の両方で確認できるのが、体幹トレーニングの面白さです。


よくある質問

Q. 体幹トレーニングは毎日やったほうがいいですか?

A. 小学生の場合は週3〜4回で十分です。毎日やることよりも「正しいフォームで継続すること」が大切です。体幹の筋肉は比較的回復が早いため毎日やっても問題はありませんが、お子さんが「もうやりたくない」と感じないペースで続けるのがベストです。1回5分、週3回を3ヶ月続ければ、走りの安定感は確実に変わります。

Q. 体幹トレーニングだけで足は速くなりますか?

A. 体幹トレーニングだけでタイムが大幅に縮まることは少ないですが、走りのフォームが安定することで結果的にタイムが伸びるケースは非常に多いです。体幹トレーニングは走り練習の「土台」と考えてください。土台がしっかりしていれば、フォーム改善やスピード練習の効果がより大きくなります。TRIANGLEでも体幹トレーニングは単体ではなく、走り練習と組み合わせて取り入れています。

Q. 小学生に筋トレをさせても大丈夫ですか?成長に悪影響はありませんか?

A. この記事で紹介している体幹トレーニングは、自分の体重だけを使う自重トレーニングです。ダンベルやバーベルを使う筋トレとは異なり、成長期の体に悪影響を与える心配はありません。むしろ、体幹を鍛えることで姿勢が良くなり、ケガの予防にもつながります。大切なのは「正しいフォームで、年齢に合った強度で行う」こと。無理な負荷をかけなければ、小学1年生からでも安心して取り組めます。

Q. 体幹トレーニングの効果はどのくらいで実感できますか?

A. 週3回のペースで2〜3週間続けると、走りの安定感に変化を感じ始めます。1ヶ月で「走るときに体がブレにくくなった」、3ヶ月で「タイムが安定してきた」と実感する子が多いです。大切なのは短期間で効果を求めすぎないこと。地道な継続が最も確実な結果につながります。

Q. 体幹トレーニングは走り以外のスポーツにも効果がありますか?

A. はい、あらゆるスポーツに効果があります。体幹は体の軸を安定させる筋肉なので、サッカーの当たり負けしない体、野球のスイングの安定感、水泳の体のブレ軽減など、どの競技でもパフォーマンスの土台になります。TRIANGLEの会員の中でも、体幹トレーニングの効果を他のスポーツで実感している子が多くいます。


まとめ

  1. 体幹が弱いと体がブレて速く走れない — 体幹を鍛えることで力のロスが減り、走りが安定してタイムが伸びる
  2. プランク・サイドブリッジ・バードドッグの3つでOK — 1日5分、週3回を自宅で続けるだけで走りの安定感が変わる
  3. 年齢に合わせた強度で、正しいフォームを優先 — 無理なく楽しく続けることが最大の効果を生む

「体幹トレーニングの正しいやり方を、直接教えてほしい」という方は、ぜひTRIANGLEの無料体験にお越しください。レッスンでは体幹トレーニングも組み込まれており、プロコーチがお子さんのフォームを直接チェックします。走り練習 + 体幹トレーニングの両方をプロに教わることで、家での練習効率も格段に上がります。


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