この記事でわかること
- 子供の走り方を教えるときに親がやりがちなNG指導法5つとその理由
- 正しい走り方の教え方 ── プロコーチが実際に使う声かけフレーズ
- 親が「コーチ役」をしなくてもできる最高のサポート方法3つ
「もっと腕を振って」「ももを上げて」など、親がよかれと思って伝えるアドバイスが逆に走りを遅くしていることがあります。大切なのは"正しいフォームを教える"ことより"走る楽しさを壊さない"サポート。NG指導5つと正しい声かけを解説します。
運動会が近づくと、公園でお子さんと一緒に走り方の練習をしている保護者の方をよく見かけます。
「もっと腕を振って!」「ももを上げて!」「全力で走りなさい!」
お子さんのために一生懸命なのが伝わりますが、実はよかれと思って伝えているアドバイスが、逆にお子さんの走りを遅くしているケースがあります。
TRIANGLEのコーチとして280名以上の小学生の走りを見てきた経験から、保護者がやりがちなNG指導法5つと、代わりにどう伝えればいいかをお伝えします。
NG① 「もっとももを上げて!」
これは最も多い間違いアドバイスです。
確かに速い選手はももが上がっているように見えますが、それは結果としてももが上がっているだけで、「ももを上げよう」と意識して走っているわけではありません。
ももを上げることに意識が向くと:
- 体が上下に跳ねる(前に進まない)
- 接地が遅くなる(ブレーキがかかる)
- すぐに疲れる
正しい伝え方
「地面をパンッて踏んでみて」
足を上げるのではなく、地面を素早く押すことに意識を向けさせましょう。地面を強く・速く押せると、反動で自然にももが上がります。子どもには「地面を足で鳴らそう」と伝えると、遊び感覚で取り組めます。
NG② 「腕を大きく振って!」
腕振りは大切ですが、「大きく」振ることが正解ではありません。
腕を大きく振ろうとすると:
- 腕を後ろに引きすぎて体が反る
- 肩に力が入ってガチガチになる
- 腕の動きが遅くなり、足のリズムと合わなくなる
正しい伝え方
「おへその前で速く振ってみて」
肘を90度に曲げて、コンパクトに速く振るのが正解。大きさよりスピードが大事です。座った状態で10秒間全力腕振りの練習をさせると、正しい感覚がつかめます。
NG③ 「前を見て走りなさい!」(目線の強制)
「下を向いて走るな」と言いたい気持ちはわかりますが、走り始めの最初の5歩は下を向いていて正解です。
スタートから加速するとき、体は前傾しています。この姿勢で無理に前を見ると首が反って力が分散します。
正しい伝え方
「最初は下を見てOK。スピードが乗ったら少しずつ前を見よう」
スタート直後は3〜5m先の地面を見て加速に集中。スピードが乗ってきたら徐々に目線を上げ、10m先を見る。この段階的な目線の上げ方が正しい走り方です。
NG④ 「もっと速く走りなさい!」
身も蓋もない話ですが、「速く走れ」と言われて速くなる子はいません。
速く走れないから練習しているのに、「速く走れ」は方法ではなく結果の要求です。子どもは「わかってるけどできないんだよ…」と感じ、走ることへのネガティブな気持ちが強まります。
正しい伝え方
「さっきより腕が速く振れてたよ!」「足音が軽くなったね!」
結果(タイム・順位)ではなく過程(フォーム・動き)の変化を具体的に褒める。「速くなった」ではなく「腕振りが良くなった」と言われると、子どもは「何を頑張ればいいか」がわかります。
TRIANGLEでは: コーチのアドバイスは常に「1つだけ」。「今日は腕振りだけ意識してみよう」と1レッスン1テーマで集中させます。あれもこれも言うと混乱するので、1回の練習で直すのは1つ。これが最も効率的にフォームを改善する方法です。
NG⑤ 長距離をたくさん走らせる
「走れば走るほど速くなるだろう」と、公園のトラックを何周も走らせている保護者の方がいます。
残念ながら、短距離の速さは長距離では鍛えられません。むしろ、ゆっくり長く走ることに体が適応してしまい、「全力を出す」能力が落ちることすらあります。
さらに問題なのは、長い距離を嫌々走らされると「走ること=つらいこと」という印象が固定されてしまうこと。
正しい伝え方
「20mだけ全力で走ってみよう!走ったら1分休んでいいよ」
短い距離を全力で → しっかり休む → また全力。このショートダッシュの繰り返しが、短距離の速さを上げる最も効果的な練習法です。5本も走れば十分。所要時間はたった5分です。
じゃあ、親は何をすればいいの?
「教え方が難しい…」と感じた方、安心してください。保護者の役割は「コーチになること」ではありません。
保護者にできる最高のサポート3つ
① タイムを測ってあげる スマホのストップウォッチで50mのタイムを測って記録。「先週より0.1秒速くなったね」の一言が、最高のモチベーションになります。
② 動画を撮ってあげる 走りをスマホで撮影して、お子さんと一緒に見る。「自分ってこうやって走ってるんだ」と客観的に見えるだけで、子どもは自分で改善点に気づきます。
③ 「見てるよ」と伝える 技術的なアドバイスよりも、「頑張ってるの見てるよ」「練習に付き合うの楽しいよ」という言葉の方がずっと力になります。子どもは親に見てもらえていることが嬉しいのです。
よくある質問
Q. 子供の走り方を親が教えるときに一番大事なことは何ですか?
A. 最も大事なのは「技術的なアドバイスを1つに絞ること」です。あれもこれも指摘すると子どもは混乱し、走りがぎこちなくなります。1回の練習で意識するポイントは1つだけにして、できたことを具体的に褒めてあげましょう。走り方の教え方で迷ったら、プロのかけっこ教室に一度体験に行くのもおすすめです。
Q. 子供の走り方が変(バタバタ走り)なのですが、どう直せばいいですか?
A. バタバタ走りの多くは、地面を上から踏みつけるように接地していることが原因です。「地面をパンッと踏もう」「足音を軽くしてみよう」と伝えると、子どもは遊び感覚で改善に取り組めます。足を「上げる」意識よりも「地面を素早く押す」意識を持たせるのが、正しい走り方への近道です。
Q. 運動会前に短期間で足が速くなる練習方法はありますか?
A. 短期間でも効果が出やすいのは「20mのショートダッシュ」です。20mを全力で走り、1分休憩、を5本繰り返すだけでOK。所要時間はたった5分です。長い距離をダラダラ走るより、短い距離を全力で繰り返す方が短距離の速さは伸びます。加えて、座った状態での10秒間全力腕振りも効果的な練習法です。
Q. 子供の走り方を動画で撮影するときのコツはありますか?
A. 走る方向に対して真横からスマホを構え、全身が映る距離で撮影するのが最も効果的です。スローモーション機能を使うと、接地の瞬間や腕振りの動きが確認しやすく、改善ポイントが見えてきます。お子さんと一緒に動画を見返すだけでも気づきが生まれます。
Q. フォームを意識しすぎて走りがぎこちなくなる場合はどうすればいいですか?
A. フォームを意識しすぎてぎこちなくなるのはよくあることです。その場合は鬼ごっこやリレーなど、遊びの中で走る場面を作りましょう。楽しさに集中しているとき、練習で身につけたフォームが自然に出てきます。TRIANGLEでもゲーム要素を取り入れた練習を多く行っています。
まとめ
- 「ももを上げて」「腕を大きく振って」は逆効果になりがち
- 過程を褒める・具体的な1つだけ伝える・短い距離を全力でが正しいアプローチ
- 親は「コーチ」ではなく「応援団」 — タイム計測・動画撮影・「見てるよ」が最高のサポート
「自分で教えるのは難しいな…」と感じたら、ぜひプロに任せてみてください。TRIANGLEの無料体験では、お子さんの走りのクセを見抜いた上で、その子に合ったアドバイスをお伝えします。
保護者の方は見ているだけでOK。お子さんの走りが変わる瞬間を、ぜひ目の前で見届けてください。
無料体験のお申し込み
ご質問・ご相談はLINEからもお気軽にどうぞ。 LINE公式アカウント →
関連記事(内部リンク):
- → かけっこが速くなる!小学生が今日からできる5つの練習法(3/2公開)
- → 「足が遅い」は変えられる!子どもの走りが変わる3つのポイント(3/16公開)
- → ストライド×ピッチ=スピード!速く走る仕組みをプロコーチが解説(4/13公開)
WordPress用構造化データ(JSON-LD)
下記コードをWordPress記事のカスタムHTMLブロックまたはheadに挿入:
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "子供の走り方を親が教えるときに一番大事なことは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "最も大事なのは「技術的なアドバイスを1つに絞ること」です。あれもこれも指摘すると子どもは混乱し、走りがぎこちなくなります。1回の練習で意識するポイントは1つだけにして、できたことを具体的に褒めてあげましょう。走り方の教え方で迷ったら、プロのかけっこ教室に一度体験に行くのもおすすめです。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "子供の走り方が変(バタバタ走り)なのですが、どう直せばいいですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "バタバタ走りの多くは、地面を上から踏みつけるように接地していることが原因です。「地面をパンッと踏もう」「足音を軽くしてみよう」と伝えると、子どもは遊び感覚で改善に取り組めます。足を「上げる」意識よりも「地面を素早く押す」意識を持たせるのが、正しい走り方への近道です。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "運動会前に短期間で足が速くなる練習方法はありますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "短期間でも効果が出やすいのは「20mのショートダッシュ」です。20mを全力で走り、1分休憩、を5本繰り返すだけでOK。所要時間はたった5分です。長い距離をダラダラ走るより、短い距離を全力で繰り返す方が短距離の速さは伸びます。加えて、座った状態での10秒間全力腕振りも効果的な練習法です。"
}
}
]
}
</script>